家族葬

約10年位までのご葬儀では、香典のお礼としてお返しする返礼品などは100~200個が当然のように出ていた時代でしたが、近年では故人や遺族のご意向、家族環境や近隣との関係などでまわりには一切知らせず、身内だけで静かに故人を送りだす、いわゆる家族葬というスタイルが増加しております。
それに伴い葬儀自体のスタイルも変わりつつあり、宗教者を招いて読経をおつとめいただく仏教から無宗教への移行も増えています。

また葬儀の際に準備する祭壇も白木祭壇などを用いずに、お花だけで祭壇をアレンジする形式や、読経のかわりに故人の好きであった音楽を流すお葬式なども増えてきました。また身内だけでのお見送りという点と一切会葬者をまねかない形式から、利用する式場自体も比較的大きいスペースよりこじんまりとした家（自宅）の延長線的なホールを好む傾向が高まり、葬儀業界全体を見回しましても家族葬専用のスペースをもうける会社が増えてきたように見受けられます。

費用的な部分からみますと家族葬専用の安いプランを選ばれる傾向も高まっている中で、逆に祭壇などをアレンジして豪華になさったり、予算のういた分で故人のためにしてあげられる部分へお金をかける方もおります（例としては湯灌など）宗教者へのお礼（お布施）がない点と飲食や返礼品がないことを踏まえますと、通常のご葬儀費用よりは格段に安く済ませることができるのが家族葬のメリットでもあります。